ASCHIANAは、1995年にモハマッド・ユセフ(Mohammad Yousef)氏によって設立されたアフガニスタンの非政府組織(NGO)です。長期化した内戦は、児童自ら賃金労働に就かなくては家族が生活できない状況を生み、多くの児童から教育機会を奪いました。ASCHIANAは、主に野外での単純作業でわずかなお金を稼いでいるストリート・ワーキング・チルドレン(street
working children)に対する教育機会の提供を活動の主な目的としています。
ASCHIANAがスイスのNGO人間の大地(Terre des hommes)等と共同で行なった2002年5月に行なった調査によると、37,284人の子どもが単純労働や物乞いを行なっていることが分かりました。単純労働の内容として、燃料となるプラスティック、紙、ごみの回収、靴磨き、売り子、洗車などが挙げられています。
現在、ASCHIANAは人間の大地(Terre des hommes)、セーブ・ザ・チルドレン・スウェーデン(Save the Children
Sweden)などの国際NGOによる支援の下、カブール市内に5つのセンターを運営しており、2,006人のストリート・ワーキング・チルドレンに対する各種教育を行なっています。識字教育や算数に限らず、木工建築、縫製、電気製品の修理、絵画、習字、造花を職業教育の一環として行なっています。
今回、グローバル・アート・プロジェクトは(株)鈴木楽器製作所からの提供を受け、カスタネット600個、ミニ・ハーモニカ500個、リコーダー180個、ピアニカ47個をASCHIANAに届けました。また、アフガニスタンの伝統音楽に用いられるハーモニウム、タブラ、ロバブをそれぞれ1点ずつ、またギター1点を提供しました。
また、グローバル・アート・プロジェクトは情操教育を兼ねた職業訓練の一環として音楽教育を支援する事を決定し、専門音楽教師を1年間雇用するに必要な経費1,800ド
ルを提供しました。また、グローバル・アート・プロジェクトとASCHIANAは音楽教育のさらなる充実の為、継続的な情報および意見交換を行っていくことを確認し合いました。
|
|