2016年2月16日、オランダのライデンにあるシーボルトハウス(SieboldHuis)にて、ジャパニーズ・アート・セミナー「雅楽」が開催され、雅楽のトリオグループ「千歳トリオ」の中村仁美さん(篳篥)、石川高さん(笙・歌)、角田眞美さん(龍笛)による雅楽公演と体験ワークショップが行なわれました。この雅楽公演に加賀谷早苗(友惠しづねと白桃房)が特別出演し、雅楽と舞踏の共演が実現いたしました。
本企画は、日本文化の伝統を基盤とした創作活動を奨励し、その日本文化を通じて諸外国との文化交流を行なっている公益財団法人美術文化振興協会(JAPA)と、欧州最古の日本学研究科が創設(1855年)されたライデン大学(Universiteit Leiden)の共同事業により実施されています。2005年より「ジャパニーズ・アート・プログラム」として開始した当プラグラムは、JAPAがライデン大学に日本のアーティストを派遣し、日本の芸術文化の理解を促進するために、歴史・理論・実践面を包括的にカバーした講義及び実習を行ない、成果をあげているものです。
今回は2日間のプログラムが組まれ、雅楽の概説から楽器の体験、雅楽公演までを味わうことができるものとなりました。オランダのハーグにある国際司法裁判所の前所長・判事でありJAPA名誉会長の小和田恆先生がご列席されたのをはじめ、ライデン大学の学生や日本文化に関心を寄せる方々が参加され、楽しまれました。雅楽公演では、中村仁美さん、石川高さん、角田眞美さんによる心に響く素晴らしい雅楽の演奏が繰り広げられると共に、篳篥の中村仁美さんによる篳篥の現代曲「舞える笛吹き娘(作曲:伊左治直氏)」と加賀谷早苗の舞踏の共演は絶妙な味わいを醸しました。
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