◎ 本企画の目的
一般社団法人日本古琴振興会は「伝統を守ろう」「伝統を次の世代へ伝えていこう」「絶えてしまった芸術を再興しよう」という趣旨で、日本から失われた「古琴」の音色を復活させてきました。
山形県鶴岡市の金峰山に鶴岡市指定史跡(昭和50年5月28日指定)「瘞琴の碑(えいきんのひ)」があります。それは、江戸時代、七弦琴(古琴)の名手であった庄内藩の侍、相良儀一に所縁がある碑です。相良儀一は金峰山にある空賢院の高僧通寛と深い契りを結び、石の上でしばしば琴を弾じました。その儀一が突然の死を迎えます。通寛は深くこれを悲しみ遺愛の古琴をその地にうずめて、心契の友を弔いました。その孜孜たる事が碑文に刻まれています。日本古琴振興会は、古琴と深い所縁があるこの庄内の地で、もう一度地域文化として、古琴を再興すべく活動することを考えました。
「庄内の歴史と文芸を未来へつなごう」のテーマで、二日間にわたり、古琴演奏会「音を楽しむ」と古琴演奏会「庄内文化を知る」のサブテーマでミニ演奏会を企画します。地域の方々には文化的誇りを、そして、他の地域の方々には、庄内地域の魅力を見て聴いて頂くことを目的としています。
|