公益財団法人美術文化振興協会(JAPA:The Japan Association for the Promotion of Arts)は、1977年夏に福田赳夫総理大臣がASEAN諸国を歴訪し、最終訪問地のマニラで「心と心の触れ合い」に根差す東南アジア諸国の真の友人としての関係構築を打ち出した歴史的なスピーチ「福田ドクトリン」に共鳴したことに端を発し設立されました。
本展は、JAPAメンバーの有志がJAPAのこれまでの活動をご紹介するとともにその使命を継承する願いにより、JAPAの活動継続に貢献する目的をもって、心を寄せた作品をお届けする展覧会となり、それぞれの心の景に触れてくださることを願われております。
加賀谷早苗は、アセアンの人々と真の友情を築く理想、福田ドクトリンの「心と心の触れ合い」に共鳴したJAPA設立の端緒に思いを馳せ、“heart to heart”をテーマに、舞踏の舞台で培った姿から、湿潤な日本・アセアンひいてはアジアに棲息する漆により漆芸作品(乾漆)を出品いたします。ご高覧くださいましたら幸甚でございます。